広島市下水道局の防災、浸水対策について、大州雨水貯留池を施設調査しました。 設置場所は、広島東洋カープの本拠地、マツダスタジアムのグラウンド下に設置しています。貯留量は1万五千㎥で、そのうち一千㎥は球場のグラウンドへの散水やトイレ用水、周辺のせせらぎ水路に再利用しています。 降雨時に既設下水道管の能力を超えた雨水を雨水貯留池に一時的に溜めることで、既存能力の約2.5倍の降雨に対応できることになります。平成30年7月豪雨でも都市機能が集積するJR広島駅周辺地域の浸水に対して調整池として機能を発揮しました。 大規模な地域開発の際には、検討する必要があると考えます。
広島県西部建設事務所、三篠川の河川改良復旧事業の第1三篠川橋梁の現地を調査しました。 西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となり、風水害としては平成で最悪の被害規模となった平成30年7月豪雨により発生した災害からの河川改良復旧事業です。 三篠川流域の特に多いところでは300mm以上を観測、三篠川の浸水面積は全体で約234.5ha、家屋浸水が約343戸発生。護岸等施設被害は48箇所、約19kmに及びました。 平成30年度から令和4年度までで、事業費は約95億円です。どこの地域でも、災害対策は重要な課題です。万全の対策を準備しておかなければなりません。